2023年巨人野手陣の展望(1月時点)

注:これは半分私がメモ代わりに書いた記事です。暇人のみ読んでね。

一塁

レギュラーの中田は今季OPS.833と十分合格点を与えられる数字。守備面でもUZR1.1を記録し、的が大きい為他の内野陣に安心感を与え数字以上の存在感を見せていた。

壊滅的に左に打てない点や年齢的な疲労が気になるが、左に強い中島や増田陸が控え、更に松田も加入した事によりスペアは充実していると言える(そもそも中田は極端に左を苦にするタイプではない為、来季は揺り戻しが来るとも予測出来る)。

一方長期的な視野で見ると、増田陸は外野起用が有力である為そろそろ秋広や菊田のステップアップに期待したい。

二塁

吉川が黒原のアレ以降数字を落としたがOPS.708、16盗塁と攻撃面でもまずまずの数字。自慢の守備ではUZR11.0をマークし、怪我さえなければ充分二塁を強みのポジションに変えられる事を改めて証明した。

しかし本来吉川のライバルとなるはずの北村や若林、増田大、廣岡などと言った中堅組が全くアテにならない上に平均程度に守れるのが増田大のみと吉川の離脱を全くカバー出来ない布陣になってしまっている。

最悪増田陸の二塁起用も考えられるが、この場合守備面での大幅マイナスは避けれない。

遊撃

34歳になった坂本が打撃面ではOPS.759、守備面でもUZR1000 9.6と未だ遊撃としては圧倒的な実力を誇る事を証明した。

一方でかつては体の強さがウリだった彼が何度も怪我に苦しみ、ある程度戦力になるスペアの存在は必須級となっている。1番現実的なのは吉川を遊撃に回し、増田陸を二塁で使うプランだろうか。

しかしコアなファンなら分かると思うが吉川の遊撃守備は明らかに中京学院大時代よりも下手になっており、春季キャンプでしっかり遊撃起用を想定した練習を行なっておく必要がある。期待の中山はOPS.500未満、UZRは-3オーバーと全く通用しておらず、4位ルーキーの門脇も不発だとかなり苦しくなってしまう。

三塁

岡本が5年連続の30発をマークし、その5年間で大きな離脱も無しと見事な体の強さを見せている為チームで最も懸念材料の少ないポジションと言える。岡本に万が一があったとしてもそこで松田の加入が生きるだろう。また増田陸や廣岡も三塁はまずまずの水準で守れる為、この点でも二遊間に比べるとカバーがしやすい。

右翼

レギュラーのポランコが退団し、丸のコンバートが有力視されている。これは丸の負担を軽減する事に加えてUZR−12.4と劣化が激しい中堅守備への配慮が予想される。丸は元々地肩が強いタイプではない為得策と言えるかは微妙だが、それなりに守れるブリンソンが中堅に入れば間違いなくポラウォカを両脇に抱えた昨季よりも負担は軽減されるだろう。

打撃面では本来の逆方向に鋭いライナーを飛ばす広角打法が見られなくなったのは不安だが、高OPSをキープし選球眼も未だ球界屈指である為まだまだ中軸として計算出来るか。

スペア要員としては梶谷の復帰がベストだが、それが叶わないと萩尾や重信等かなり不安の残る布陣となる。

中堅

新外国人ブリンソンの起用が予想される。彼は左腕に圧倒的に強く、メジャー屈指のスプリントスピードや文句なしのパワー等フィジカルは圧倒的だが、コンタクト率やボール球スイング率には不安が残る。一方守備では打球判断やチャージは微妙だが、俊足と地肩の強さでカバー出来ていると言える。

その他の候補に萩尾や増田陸、長野に本職三塁の松田まで上がっているが、いずれもかなり不安が残る事は言うまでもないか。

左翼

ウォーカーが昨季打撃面ではOPS.821を記録したが、UZR−7.2に終わった守備面が問題。ただしスローイングは来日当初と比べると見違えるほど良くなっており、地肩が弱いと言うより本当に投げ方を知らなかった可能性が高い。

また俊足かつ球際にも強い為、オフの練習次第ではUZRをプラスに転じさせる事も不可能ではない。ボール球スイング率の高さ等選球眼に課題を残すが、思い切りよく振っていくのが彼の持ち味である為この点は気にしても仕方ないだろう。

スペア要員は右翼同様不安。

捕手

攻守共球界最上級の実力を誇る大城が正捕手に君臨するが、彼は極端に疲労が溜まりやすいタイプである為それなりに使える第二捕手の存在が必須である。

最早自慢の強肩も過去の物となった小林では力不足であり、岸田や喜多と言った中堅に期待するしかない。