現在MLBではウィンターミーティングが開催され、本格的に巨人が動き出す時期が訪れようとしています。
そこで、何となく気になったので近年巨人が獲得した外国人選手のMLBでの成績と、NPBで残した成績を比較してみました。
2022年
フォスター・グリフィン
今季WAR4.1をマークしたグリフィンは22年開幕をカンザスシティで迎え、7月にブルージェイズへトレード移籍。
MLBでは6登板に留まり防御率8.53に終わるも、3Aではリリーフとして38試合に登板。
6勝0敗1セーブ、防御率2.10の好成績を残していました。
ルイス・ブリンソン
丸佳浩に変わる正中堅手として打率.248 11本塁打を記録したブリンソンはこの年アメリカのジャイアンツで16試合に出場。
打率.167に終わるも少ない打数で3本塁打、長打率は.472とかつてMLB全体のプロスペクトランキングで15位に入った才能の片鱗を見せていました。
ヨアンダー・メンデス
グリフィンと共にローテを守り防御率2.07をマークしたメンデスはこの年LMBでプレー。
標高の高い環境でリーグ唯一の2点台となる防御率2.78を叩き出していました。
最後にMLBで投げたのは2019年で、僅か3登板に終わっています。
ヨアン・ロペス
巨人では守護神候補として期待されながら1年の大半を川崎で過ごしたロペスはこの年メッツで8試合に登板。
防御率5.73に終わり、4月27日のカージナルス戦では味方のJ.D.デービスが死球を受けた報復としてノーラン・アレナドに対してビーンボールを投じ乱闘騒ぎに発展しています。
2021年
マット・アンドリース
巨人では4本柱の一角と期待されるも1勝も挙げられなかったアンドリースはこの年レッドソックス・マリナーズの2球団で計34試合に登板。
8月から加入したマリナーズでは全てリリーフで8試合に登板し、防御率2.45と好投するも9月28日にDFAとなりました。
マット・シューメーカー
巨人では4勝8敗と負けが先行したシューメーカーはこの年ツインズで16試合に登板。
内11試合で先発するも3勝8敗、防御率8.06と散々な成績に終わっています。
イアン・クロール
巨人には7月に途中加入し21登板、防御率3.86をマークしたクロールはこの年タイガースで18試合に登板。
防御率4.34とまずまずの結果を残すも、オフにマイナー契約を結んで3Aへ配置されました。
アダム・ウォーカー
巨人在籍1年目に打率.271 23本塁打をマークしたウォーカーはこの年米独立リーグでプレー。
打率.320 33本塁打 101打点を記録し2年連続本塁打王に輝いています。
過去にはツインズ、ブレーブス、オリオールズ、レッズ、ナショナルズの傘下でプレーしていますが、MLB経験は有りません。
グレゴリー・ポランコ
NPB1年目に打率.240 24本塁打をマークしたポランコはこの年パイレーツで正右翼手として107試合に出場。
打率.208 11本塁打 14盗塁の成績を残しています。
2020年
ジャスティン・スモーク
巨人では打率.272 7本塁打と奮闘するもホームシックで退団したスモークはこの年ブルワーズ・ジャイアンツの2球団で計36試合に出場。
打率.176 5本塁打と低迷し、かつてブルージェイズの主砲として活躍した頃に比べると衰えが顕著に現れていました。
エリック・テームズ
巨人では3イニングの出場に終わったテームズはこの年ナショナルズで一塁を中心に41試合に出場。
打率.203 3本塁打の成績を残しています。
ちなみにKBO史上最高のOPSを記録し"神"と呼ばれたNCダイノス時代や在籍3年間で72本塁打を放ったブルワーズ時代も基本的に一塁で出場しており、外野での調整も少ないまま神宮へ向かった結果あの悲劇が…。
スコット・ハイネマン
8月から加入した巨人では打率.160 0本塁打に終わったハイネマンはこの年レンジャーズで24試合に出場。
しかし打率.154 1本塁打と低迷。
翌20年は巨人加入までレッズでプレー。
秋山翔吾らと定位置を争いながら19試合に出場し、打率.100 2本塁打 3打点の成績を残しています。
2019年
チアゴ・ビエイラ
巨人では21年にクローザーも務めたビエイラはこの年ホワイトソックスで6試合に登板。
防御率は9.00と結果を残せませんでした。
エンジェル・サンチェス
巨人在籍1年目には8勝、防御率3.08をマークしたサンチェスはこの年KBOのSKワインバーズで28試合に登板。
17勝5敗、防御率2.62をマークし、日米での争奪戦の末に年俸3億4000万円で巨人に加入しました。
ナティーノ・ディプラン
巨人では2試合の登板で防御率19.29に終わったディプランはこの年までブルワーズ傘下でプレー。
3Aに上がる事は出来ず、エスタミー・ウレーニャと共に育成契約で巨人に加入しました。
エスタミー・ウレーニャ
巨人では在籍2年間で15試合の出場に留まったウレーニャはこの年までツインズ傘下でプレー。
1A止まりながらもディプランと共にドミニカで行われた巨人の入団テストに合格。
育成契約で入団し、その後楽天へ移籍するも先日まさかの巨人復帰が報道されファンを驚かせています。
ジェラルド・パーラ
巨人では右膝の故障に苦しみ、47試合の出場に終わったサメ男はこの年ジャイアンツ・ナショナルズの2球団で計119試合に出場。
打率.234 9本塁打 48打点の成績を残し、観客を巻き込んだシャークダンスでチームを鼓舞。
世界一に輝いたナショナルズの快進撃を支えました。
イスラエル・モタ
巨人では20年開幕前の練習試合で結果を残し、期待されるも1本塁打に留まったモタは2017年までナショナルズ傘下でプレー。
17年に巨人の入団テストを受けるも不合格に終わり、18年は来日を目指して浪人生活を送りながらトレーニングに励んだ苦労人です。
現在は九州アジアリーグでプレーしています。
2018年
ライアン・クック
巨人ではカミネロに変わる守護神候補と期待されるも0勝2敗6セーブ、防御率4.80に終わったクックはこの年マリナーズで19試合に登板。
17回で23奪三振を記録するも防御率は5.29に終わっています。
2012・13・14年には3年連続50登板をクリアし、MLBオールスター出場も経験しています。
ルビー・デラロサ
巨人では4年連続防御率2点台を記録する活躍を見せたデラロサはこの年ダイヤモンドバックス傘下の3Aリノでプレー。
18登板で2勝1セーブ、防御率2.49の成績を残し巨人の目に留りました。
クリスチャン・ビヤヌエバ
巨人ではケーシー・マギーの後釜として期待されるも打率.223 8本塁打に終わったビヤヌエバはこの年パドレスで110試合に出場。
打率.236ながら20本塁打を記録し、4月にはナ・リーグのルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞しています。
2017年
テイラー・ヤングマン
巨人では在籍2年間で計6勝に留まったヤングマンはこの年ブルワーズで1試合に登板。
防御率13.50と炎上するも、3Aでは9勝2敗、防御率2.59をマークしています。
11年に全体12位指名を受け、ルーキーイヤーの15年には9勝を挙げていました。
サムエル・アダメス
(支配下に上がったのは18年なのでここに記載)
巨人では在籍2年間で計39試合に登板したアダメスは15年までロイヤルズ傘下でプレー。
ルーキー級で2年間プレーし22登板、3勝2敗1セーブ、防御率3.56を記録。
16年4月18日に巨人と育成契約を結びました。
C.C.メルセデス
(アダメスと同様の理由でここに記載)
巨人では在籍5年間で29勝を挙げたメルセデスは15年までレイズ傘下でプレー。
先発・リリーフ合わせて53試合に登板し6勝10敗、防御率3.48の成績を残しています。
16年にはドミニカ現地のカープアカデミーでプレーし、17年から巨人と育成契約を結びました。
ホルヘ・マルティネス
(〃)
巨人では在籍2年間で25試合に出場したマルティネスは10〜15年までインディアンス・アストロズ傘下でプレー。
計326試合に出場し、打率.230 29本塁打 178打点を記録。
巨人の海外トライアウトには6度目の受験でやっと合格し、17年1月に巨人と育成契約を結びました。
アレックス・ゲレーロ
(この年から巨人に加入した為ここに記載)
巨人では在籍2年間で計36本塁打を記録したゲレーロは13〜15年までドジャースで、17年は中日でプレー。
15年には106試合に出場し、打率.233 11本塁打 36打点を記録。
16年はスプリングトレーニング中に膝を痛め故障者リスト入り、5月31日にDFAとなりました。
なんかブルワーズ多くね?