昨年はア・リーグではゲリット・コール、ナ・リーグではブレイク・スネルが受賞した投手最高の栄誉と言えるサイ・ヤング賞。
果たして順当に各球団のエース級が攫って行くのか、はたまた意外なダークホースが現れるのか、今年のサイ・ヤング賞レースの展望を予想していきます。
本命:タリック・スクーバル(DET)
対抗:ゲリット・コール(NYY)
大穴:コール・レイガンズ(KC)
ア・リーグの本命には本来ならコールを挙げたい所ですが、彼は少なくとも4月の下旬頃まで離脱が決まっています。
シェーン・マクラナハン(TB)は昨年8月に受けたTJ手術の影響で今季絶望、カイル・ブラディッシュ(BAL)も開幕出遅れと中々有力候補が揃っていません。
そうなると受賞が見えてくるのは、昨年怪我に苦しみながらも15先発で防御率2.80を記録したスクーバルでしょう。
xFIPも2.56と指標面でも非常に優秀です。
ダークホースとして面白い存在になりそうなレイガンズは昨年途中にロイヤルズに移ると才能が開花。
12先発で防御率2.64をマークしており、平均96.5マイルと出力も左腕としてはトップクラスの逸材です。
他ではケビン・ゴーズマン(TOR)、ジョージ・カービー(SEA)、コービン・バーンズ(BAL)、パブロ・ロペス(MIN)も注目に値するでしょう。
本命:スペンサー・ストライダー(ATL)
対抗:マックス・フリード(ATL)
大穴:ボビー・ミラー(LAD)
本命はやはりアトランタの奪三振王、ストライダーになるでしょう。
説明不要のスーパースペックを誇り、xFIPも2.92とまず間違いなくバウンスバックが見込めます。
STでは5先発で防御率0.00と状態も万全のようです。
フリードも昨年5月から3ヶ月ほど左腕を痛めて離脱していたものの、投げられれば防御率2.55と実力に陰りは見えません。
ミラーは平均99.1マイル、BB/9も2.32と出力とコマンドを両立させるストライダー以上のスペックの持ち主。
今すぐにでもタイトル争いに絡んで来ても何ら不思議ではありません。
その他実績組ではザック・ウィーラー(PHI)やローガン・ウェブ(SF)、ブレイク候補としてはクリストファー・サンチェス(PHI)、エウリー・ペレス(MIA)、ポール・スキーンズ(PIT)も面白い存在になりそうです。
昨年受賞者のスネルは得点圏での上振れから各種指標と防御率の乖離が大きく、揺り戻しが来ると厳しいと見ています。
筆者としてはフェリックス・ヘルナンデス以来のマリナーズからの受賞に期待したい所ですが、何とかカービーかローガン・ギルバート辺りが覚醒してくれないかな…。
有力投手達