高橋由伸監督にとって最後のシーズンとなった2018巨人の1軍再現記事です。
王者広島には終始苦戦を強いられ、Aクラスに滑り込むのが精一杯のシーズンでしたが、岡本和真、吉川尚輝、C・C・メルセデス、中川晧太らの台頭や山口俊、澤村拓一の本格復帰など翌年以降の連覇に繋がる1年だったと言えるでしょう。
[パワナンバー]
20000 20021 17355
[主要選手紹介]
2年連続沢村賞の栄誉を手にした絶対エース。
この年のチーム防御率3.79はリーグトップだったが、これだけのクオリティで200イニングを投げ抜いた右腕が居た割には高い気もする。
C・C・メルセデス
7月8日に支配下昇格を果たすと、テイラー・ヤングマンの離脱もあってローテに定着。
特に阪神戦に強く、左のエースとして安定したピッチングを披露した。
山口俊
ノーヒット・ノーランも達成し、持ち前のタフネスを遺憾なく発揮。
終盤にはリリーフに転向し、同じくリリーフ転向の畠世周らと勝ちパターンを形成するなどフル回転の1年だった。
左膝の故障により34登板に留まるも、離脱するまでは不安定なアルキメデス・カミネロに変わってクローザーを務める事も。
貴重な存在ではあるが、平均球速が低下するなど年齢的な衰えは徐々に隠せなくなっていた。
4月には一時首位打者に立った世界の小林。
打撃好調は長続きしなかったが、3年連続盗塁阻止率リーグトップを記録した辺りは流石。
二塁打記録を作った前年よりもアベレージは落としたものの、春先の不調を脱して以降は長打力を発揮。
打点を稼げるクラッチヒッターは最後まで健在だった。
夏場に戦列を離れるも、ダヤン・ビシエドと熾烈な首位打者争いを展開。
逆方向に長打を放つ術を身に付け、16年頃から取り組んでいた広角打法が本格的にモノになって来た。
岡本和真
史上最年少3割30本100打点を達成した待望の生え抜き和製大砲。
マギーや阿部慎之助との兼ね合いで三塁や左翼も守るユーティリティ性も見せた。
得点圏打率.333と勝負強い打撃で5番に定着。
久々に規定に到達し、自慢の強肩や外野守備にも衰えの色は見られない。
アレックス・ゲレーロ
前年本塁打王のスラッガーも首脳陣との確執もあり本領発揮とは行かず。
15本塁打中11本はソロとある意味ソロホームランアーティストの面目躍如と言えなくも無いが…。
いつものように夏場以降の固め打ちで見られる成績に戻したベテラン。
センターは下手な亀井と違い外野ならどこでも守れる貴重な存在。